鹿児島合気道錬成館

2011.7

2011年7月31日(日)。

「夏の記憶」

西瓜は夏の何よりの御馳走だった。
大きな丸い西瓜の端っこに包丁を入れただけで家族は拍手。喉はゴクリ。鼻はヒクヒク動き始める。
ウリ科独特の青い匂いが、また夏。
西瓜に限らず、夏は美味しい匂いに溢れている。
トマトの薬っぽい匂い。
塩ゆでのトウモロコシの鼻をくすぐる甘い匂い。
乱切りした茄子の、清涼な匂い。
食べ物に限らず、匂いは遠い夏を一瞬に蘇らせてくれる。
道着に沁み込んだ汗もまた夏の記憶。

本日は、身体の操作方法。後ろ両手首取り入り身投げ・後ろ片手取り二教・正面打ち四方投げ・横面打ち小手返しなどを稽古しました。


2011年7月27日(水)。

「風景」

食通。太公望。語学堪能者。
ベトナム戦争従軍記者。旅人。コピーライター…。
様々な顔を持つ稀代の作家がいた。
その名は、開高 健。
行間にある言葉。語彙の豊かさ。形容詞のない簡潔な文章。
濃密な彼の人生と重なるような作品を世に数多く送り出した。
さて、作家と共に国・内外を行動したカメラマンがいた。
(秋山某だったか…)
そのカメラマンが生前の作家の印象を問われた時、朝起きてから夜寝るまで、食べる。飲む。動く。を常に一緒に行った。
しかし、氏の書いた作品を後で読むとまるで違う風景がそこに書かれていたという。
合気道と出会った私たちも、少しだけ一般の人たちとは違う風景を見ている。
たぶん。

本日は両手取り自由技―呼吸投げ、四方投げ、二教、腰投げなどを主に稽古しました。




2011年7月24日(日)。

「真剣」

例えば、演武大会の10分間。昇級・昇段審査の30分。
見学者がいたり、審査となれば誰もが少し緊張する。
普段の稽古とは比較にならないくらい疲労する。
合気道の演武や審査は、いわば試合のようなものである。
それは、自分との。
体力はどうか。
技術はどうか。
演武も審査も自分を確認する良い機会である。

そして、多くの人に見守られて一人ひとりの合気道は進化する。

本日は昇級審査のあと、正面打ち・横面打ち・片手取り・諸手取りなどの自由技を主に稽古しました。




2011年7月20日(水)。

「確認」

私たちの合気道には、試合がない。
その為、自分の技量を見極めるのが難しい武道とも云える。
年に三回行われる昇級・昇段審査は、自分の成長の度合いを確かめる良い機会かと思う。
稽古した日数・技の確かさ、そして、何よりも大切な“心の有り様”。
審査を受ける人がいる。
審査に立ち会う人がいる。
互いの成長をきちんと確認しよう。

合気道の“試合”がここにある。

本日は、片手取り・諸手取り・後ろ両手首取り・正面打ち・横面打ちの自由技を主に行いました。



2011年7月13日(水)。

「夏」

子供の頃、夏は忙しかった。
プールや海で泳いだり。
川でフナや鯉を釣ったり…。
朝早く起きてラジオ体操や町内の掃除。
クワガタやセミを取りに行ったり、町では「おぎょんさあ」や花火大会。
エアコンに飽きて、車のウインドウを開ける。
車内に夏草の青い匂いが流れ込む。
ふと少年の頃の様々な思い出が一瞬のうちに蘇る。
この季節は、少年を少し大人に。
大人を少年の日に帰してくれるのかも知れない。

さあ、合宿だ。

本日は、両手取りの各種技。小手返し、四方投げ、呼吸投げ、腰投げなどを主に稽古しました。



2011年7月10日(日)。

「手の愛」

合気道を修行する人にも個性とか性格がそれぞれ違っていて面白い。
例えば、片手取り。
掴まれる側(取り)になると相手の技量や性格などが、経験を積むうちにおおよそ検討がつくようになる。
特に性格は、強気な人・穏やかな人。頑固な人・鷹揚な人…。など、手に取るように解る。
皆が同じ色(性格)になる必要は勿論ない。
ただひとつだけ言えることがある。
それは「合気とは愛なり」と唱えられた開祖、盛平翁の意思を受け継ぐ私たちは、少なくとも“愛のある”手の取り方を心がけたい。

細部であるが、全体である。

本日は、正面打ち一教~四教。片手取り隅落とし・内回転投げ・呼吸投げなど基本技を中心に稽古しました。



2011年7月6日(水)。

「縁あって」

酒の友とは良いものだ。
李白と杜甫の交友のように、良い酒の飲み手は、良い友を呼ぶ(と、思う)ある合気道の先輩が、酒を一夜飲み交わせば一年分の濃い友情が生まれる。
しかし、合気道を稽古する仲間は一生続く深い絆が生まれる。ということを聞いた。
酒の友も良し。合気道の友もまた良し。
縁あって私たちは合気道で出会った。
その縁を大切にしたい。

酒交・道交・水交の如く。

本日の稽古は、片手取り転換法をもとに四方投げ・回転投げ・自由技などを主に行いました。



2011年7月3日(日)。

「好きの近くに」

趣味であれ、仕事であれ、生き方であれ…。
人には好きというものが出てくる。
その好きの近くが、弱点になる事もある。
例えば、酒好きはアルコールによる肝炎に悩み。
食通は、肥満と胃炎と戦う。
花屋は、綺麗な花を捨てる。
仕事好きは、慢性疲労を自慢する。
好きな人の前では、何かと弱くなる。
ホームランバッターの一番好きなコースの球のすぐ近くがよく空振りするという。

ほどほど好きになる。

これも合気道を長く続けることの大事。

本日は、正面打ちの各種技・一教・二教・小手返し・呼吸投げ・入り身投げなどを稽古しました。