鹿児島合気道錬成館

2011.10

2011年10月30日(日)。

「始めた頃」

最初は何が何だか解らない。
前受け身、後ろ受け身、膝行…。
とりあえず、先輩方が道場に現れる30~40分前までに畳を出して、掃除を済ませて、受け身と膝行を繰り返した。
ひとりで稽古するのも面白い。
相手になってくれる人が道場に現れて、少しずつ技を教えてもらえると、もっと面白くなってきた。
36年前。
合気道という武道は今ほど知名度もない時代だったように思う。
その時、本部道場より派遣された若き指導者は関 昭二先生だった。
あの頃と変わらぬ先生の厳しくやさしい指導を今も受けられる幸せを思う。

本日は、正面打ち一教~四教・入り身投げ・小手返し・呼吸投げ・四方投げ。片手取り内回転投げ、二人掛けなどを稽古しました。


2011年10月26日(水)。

「顔」

一日に何度も桜島を観る。
気になるのは噴煙の方向。
吉野方面に仕事で行くせいか、今日は、これからは、と気がかりなのである。
季節は秋から冬へと変わり、風の方向も大隅半島へ移る頃なのだが、まだまだ吉野へ吹くことが多いような気がする。
朝焼けを受ける桜島。真っ青な空と錦江湾に映える桜島。
茜色の夕映えに映える桜島…。
実は、噴煙の方向もさることながらどこかで桜島の様々な“顔”を楽しみに観ている自分がいる。
鹿児島に生まれ、鹿児島で今、暮らす。

その実感が、桜島にはある。

本日は正面打ち一教~四教・入り身投げ・四方投げ。半身半立ち四方投げ、座技一教などを稽古しました。




2011年10月23日(日)。

「目前心後(もくぜんしんご)」

合気道の精進のためにー。
そのヒントになりそうな言葉が「目前心後」。
世阿弥は、「花鏡(かきょう・はなのかがみ)」の中で説いている。
舞に、目前心後といふことあり。
「目を前に見て、心を後ろに置け」となり。
見所より見る所の風姿は、我が離見なり。
しかれば我が眼の見るところは、我見なり。
離見の見にはあらず。
離見の見にて見るところは、すなはち見所同心の見なり。
後ろ姿を覚えねば、姿の俗なるところをわきまえず。
さるほどに離見の見にて見所同見となりて、不及目(ふぎゅうもく)の身所まで見智して、五体相応の幽姿をなすべし。
これ、すなはち「心を後ろに置く」にてあらずや。

道を極めるための、心がけ・身体意識の境地がここにある。

本日は、正面打ちの基本技。一教~四教。入り身投げ。小手返し。四方投げ。二人掛けなどを稽古しました。




2011年10月19日(水)。

「触発」

「すぐれた人間の仕事―する事、言う事、書く事、何でもいいが、それに触れるのは実に愉快なものだ。自分にも同じものが、何処かにある、それを目覚めさせられる。精神が引き締まる。こうしてはいられないと思う…。」
このように、作家・志賀直哉は言っている。
いい言葉、いい絵、いい音楽、いい小説。
そういうものに出会うようにするのが良いと提案している。
仕事や芸術とは異なるが私たちの合気道の稽古にも共通するものがあると思う。

11月12日(土)。

「触発」の良き日がやってくる。

本日は、正面打ち一教~四教。半身半立ち正面打ち小手返し・入り身投げ・半身半立ち片手取り内回転投げ・四方投げなどを稽古しました。




2011年10月16日(日)。

「体感」

ブルース・リーの映画を初めて観たのは高2の時だった。
あの「燃えよドラゴン」である。
映画を観た後、私たちのクラスはヌンチャクを作るのが大流行した。
古くなった庭ぼうきをノコギリで短く切って、2本をリード線で繋いであとは、映画のように(?)振り回すのである。上半身は裸が基本だった。
ブルース・リーは、映画スターとしてはもちろん、武術家としても知られている。
彼の創始したジークンドー(JKD)は、カンフーをベースに空手・ボクシング・柔道・合気道などの様々な格闘技・武道のエッセンスを取り入れたという。
「燃えよドラゴン」の有名なセリフ。

“考えるな。感じろ。”

武道・武術に共通する、「体感」の名言である。

本日は、正面打ち一教~四教・入り身投げ。後ろ両手首取り呼吸投げ・四方投げ。二人掛けなどを稽古しました。





2011年10月12日(水)。

「秋稽古」

色鮮やかなコスモスが、秋晴れに似合う。
良い季節である。
鹿児島弁で云う「肌もっの良か日じゃなぁ」の頃である。
芸術の秋。スポーツの秋。食欲の秋…。
一年の中で、最も心身共に活動しやすい季節になった。
道場も夏の暑苦しさから解放され、
清涼な空気を感じる。
汗もさほど掻かない。
心身の更なる充実をめざしてー。

「秋稽古」を楽しもう。

本日は、正面打ち一教~四教。入り身投げ・小手返し・四方投げ。二人掛け、短刀取りなどを稽古しました。




2011年10月9日(日)。

「免許」

バイクの普通免許(400cc以下)を取得した。
仕事をしながらの教習所通いだったのでなかなかスムーズに卒業はできなかった。
苦手だったのが「一本橋」。
幅30センチの狭路を制限時間以上でゆっくり走り抜けること。
それと「スラローム」。
縦に等間隔に置かれたカラーコーンの間をバイクを左右に振りながら制限時間内でクリアすること。
いずれも注意することは視線をやや遠くに。
バイクに乗る姿勢は身体の軸をブレさせないこと。
何のことはない。合気道の稽古と同じである。
修行はどこにでも潜んでいると思った。
そう、バイクに乗ることも…。
因みに「一本橋」が苦手な人は、圧倒的に年配者が多いと云う。
卒業した今でも複雑な思いのこの頃である。

本日は、交差取りの一教・二教・入り身投げ・四方投げ小手返しなどの各種技。二人掛けを稽古しました。



2011年10月5日(水)。

「旬」

野山で遊ぶ楽しみ。
小・中学生の頃は、この季節、栗拾いやアケビ・むべ(うんべ)採り。そして、山芋掘りに出掛けた。
スコップ1本。兄弟3人で、先ずは山芋のツルを探す。
竹やぶと雑木の混在する所。ツルはその辺りで一番太いもの。
右巻きで竹や木に絡みついたもの(左巻きはスカが多い)。
1本掘り上げるのに3人で半日ぐらいかかったと思う。
その夜は家族みんなで、トロロご飯。
美味しかったけれど、小さい頃は口の周りが痛いような痒いような感じであまり好みではなかった。
むしろ、副産物のツルに実った「むかご」を入れたご飯やフライパンで塩煎りしたものが好きだった。
旬の食べ物は、身体をつくる。思い出もつくる。
店やスーパーでは買えない旬がある。

本日は、基本技や武器取りなど各人のテーマを決めて自由稽古としました。



2011年10月2日(日)。

「格」

今年最後の昇級・昇段審査が近い。
級や段がすべてではないが、自分の合気道の点検や確認など、日々の稽古の成果を試す良い機会だと思う。
道場に早く来て稽古したり、居残り稽古したりと、審査前は、普段よりさらに稽古に励む人もいて技の更なる向上が楽しみである。
合気道に限らず、武道と呼ばれるものは、技術はもちろん、級や段が上がるにつれてその「品格」も問われると思う。
「挨拶」「所作」「言葉使い」…。
一人の人間としての深みを追求するために武道はある。合気道はある。
それが生涯武道の楽しみである。

本日は、正面打ち一教~三教、二人掛けなどを主に稽古しました。