鹿児島合気道錬成館

2012.6
2012年6月27日(水)。

「プラムは痛い」

八百屋やスーパーにプラムが並ぶ時季になった。
私の生まれ育った鹿屋の実家には大きなプラムの木があって、毎年実が赤く熟す今頃が待ち遠しかった。
あれは小学校4年生の時だった。
3才年上の兄と、プラムの木の下でどれを採ろうかと話し合って、枝先の赤い実の2~3個にした。
ところが、そのすぐ手前の枝に「あしなが蜂」の巣があって、周りをブンブン飛んでいる。
兄が言うには「蜂は静かに近づくと絶対に人を刺す事はない」だった。
私一人が木に登り、枝の先端の実を採ろうとした瞬間、数十匹の蜂が一斉に、私の頭や顔など目指して刺してきた。
私は木から転げ落ちる。兄は何を思ったか突然ズボンを下ろして蜂にはアンモニアだと、小便を掛けようとする。
15カ所程刺された私は、痛い痛いと泣きながらオシッコから逃げながら転げまわる。
隣のおじさんが、異常な状態に気付いて病院に連絡してくれた。
病院から帰っても腫れは引かず。熱も引かない。
小学校6年間の欠席はその時の3日間だった。
今でも、プラムを見ると頭皮がムズムズする。

本日は、肩取りの各種技。二教・四方投げ・呼吸投げなどを稽古しました。















2012年6月24日(日)。

「雨に唄えば」

コンクリートに降る雨よりも、土や草や、木々に落ちる雨は優しく感じる。
梅雨時とはいえ今年の雨は激しく降り続ける。
それでも、時折アジサイの花を見かけるとこの季節もまんざら捨てたものではないと思ったりもする。
土砂降りの雨に打たれて傘をさして歩いていると、むかし名画座で観たミュージカル「雨に唄えば」を思い出す。
ジーン・ケリーの軽快なタップダンスと音楽の数々。
(ストーリーはすっかり忘れたが…)
新しい雨靴を穿いてタップは駄目でも、スキップぐらいは踏んで出掛けてみよう。
シャワーにレインにキャッツ&ドッグ…。
「雨は唄って」くれるかも知れない。

本日は、正面打ちの基本技。一教・二教・入り身投げ・小手返しなどを主に稽古しました。
















2012年6月20日(水)。

「体得の楽しさ」

3日あれば正座がきれいになる。
3か月経てば畳と友達になれる。
3年過ぎれば身体が自然に動く。
子供たちを見ていると、稽古の度にその進歩に驚かされる。
身体で覚えたことは、意識を超える。
自転車に乗ること。海で泳ぐこと…。等がそうであるように。
マニュアル本を100冊読んだから、自転車に乗ることや泳ぐことはできない。
少し擦り傷ができたり、水を飲むこともあるが体験することの楽しさを覚えて人は大人になっていくのではないだろうか。
合気道の経験は、大人になってもきっと忘れないことだろう。
本人は勿論、周りの誰もが温かく見守る環境。
「体得の楽しさ」がそこにあるから。

本日は諸手取りの各種技。一教・二教・四方投げ・呼吸投げ入り身投げ・腰投げなどを稽古しました。















2012年6月17日(日)。

「○○目線」

この頃、気になる言葉がある。
○○目線というものである。
例えば、視聴者目線のテレビ番組をお届けします。
消費者目線に立った商品開発。
母親目線で創った家。
国民目線の政治を実行する。と言う。(どの政党も)考えてみれば、それこそが一段上から見下した表現ではないだろうか。
あなた達、一般市民の為に番組を提供しています。
商品を開発しています。家を創っています。政治をやっています。というような…。
アマノジャクと言われるかも知れないが、違和感を覚えるのである。
「子供目線」を大切にした稽古があるとする。
子供は稽古の中で、大人の欺瞞を即座に感じ取る。ごまかしや、だましは通用しない。
だから私たち大人は、子供たちの「受け」を一生懸命に取る。
子供の成長に合わせて、少しずつ厳しい技も掛けるのである。
いわゆる、子供目線の稽古は、少なくとも私たちには、ない。

本日は基本の稽古。入り身転換法に基づいた、四方投げ・隅落とし・内回転投げ・呼吸投げなどを行いました。














2012年6月13日(水)。

「受けの人」

その人は「校長先生」と皆から親しみを込めて呼ばれていた。
合気道学校で教わっていた頃に出会った想い出深い人である。
少し変わった稽古を行う人で「受け」だけを稽古される方なのである。
「いやぁ、平岡さんとは久しぶりだなぁ~」と「受け」をされる。
こちらが「受け」の番になっても「いやいや、もうひとつ、もうひとつ」と「受け」を続けられる。
私より、20~30歳も年上の方なのに一生懸命に「受け」だけを稽古されるのである。
それが、実に楽しそうなのだ。
「平岡さん、こんな面白い本がありました」と何冊かの本も頂いた。
一緒に日本武道館で合気道学校の演武に出たこと。
懇親会で楽しく飲んだこと。
実際、中学校の校長先生だったこと…。
穏やかで、明るく、汗いっぱいの顔。
その方、三浦さんが亡くなられたと聞いたのは鹿児島へ帰ってからだった。
合気道の上手・下手もあるが、「感動」のある稽古人でもありたいと思うこの頃である。
ところで、三浦さんが何故「受け」にこだわり続けられたのか…。
ご本人のいない今、謎のままである。

本日は、武器技の各種。短刀取り・杖取り・太刀取りの各種技を稽古しました。














2012年6月10日(日)。

「梅雨時の楽しみ」

雨の続くこの頃。
小さい頃、実家の庭に植えてあった「びわ」と「グミ」の木を思い出す。
「びわ」は結構大きな木。摘果も袋かけもしなかったので、小振りの実が沢山なった。多少虫喰いがあってもガツガツ食べた。
「グミ」は、雨の季節を待っていたかのように鈴なりに実った。
多少酸っぱくても、これまたパクパク食べた。
雨の中に「びわ」の黄色い実。「グミ」の真っ赤に熟した色。
小さい頃は、ちぎって食べることが楽しかったが、この年になると、季節の思い出としてよそのお宅の庭に「びわ」や「グミ」を見つけると“ほんわか”と心がなごんでくる。
ところで「びっくりグミ」という名前の大きな「グミ」がある。
名前の由来は、びっくりするほど実が大きいと聞いたことがあるが本当だろうか。

雨も良し。晴れても良し。雨が終われば、夏本番。キャンプだ。

本日は基本技。正面打ち一教・入り身投げ・小手返し・自由技などを主に稽古しました。














2012年6月6日(水)。

「誇りある国」

まだまだ日本人は捨てたものではない。
昨年の東日本大震災の際、整然と並ぶ被災者の方々の写真に世界の人々が称賛の声をあげた。
話は違うが、世界最大のオンライン旅行業者エクスぺディアが世界4千軒以上のホテルに「世界最良の観光客」というアンケートを取った結果、日本人は2007年から3年連続で断トツの一位だった。
行儀の良さ、礼儀正しさ、清潔に部屋を使う、騒がない…。
など、総合評価で二位以下を大きく離しての総合一位だという。
イギリス、ドイツ、カナダなどが続くが、下位には中国、インド、フランス、イタリアなどが並んでいる。
20代の頃、数ヶ月間「ホテルオークラ」でボーイのアルバイトをしたが、成程そうだったなぁと思い出す。
日本人の礼儀正しさの根底には何があるのだろう。
そんな事を考えながら、次の稽古に臨む。

本日は、突きの各種技。二教、入り身投げ、小手返し、呼吸投げ、巻き投げ等を主に稽古しました。













2012年6月3日(日)。

「キチンと楽しく」

習い事や、武道を始めると初段を早く取りたいと思うものである。
囲碁を習っている人は1万回ぐらい打てば初段になると聞いた事がある。
合気道はどうか。
人によって差はあるが、大体2~3年で初段を、というのが目安となる。
(稽古日数や技の習熟度で異なってくるが…。)
本部道場の審査で、2度3度と2段を落とされた人がいた。
技量はあるが所作に傲慢さを感じる。審査をされた師範は、そう判断されたと思う。
(私を含め審査を見学していた誰もがそう受け取った)
合気道の場合“心・技・体”の審査である。と、その時痛切に思った。
ブラックベルト(黒帯)を免許だと考える外国の人がいる。
しかし、少なくとも私たちは初段は目標であっても通過点であり、日々の稽古の延長であることを心に刻んでおきたい。
勿論、何段になっても…。毎回、毎回、ひとつひとつの稽古をキチンと楽しく。
それこそが、合気道と出会えた喜びではないだろうか。

本日は、初心者のための基本技。正面打ち一教・入り身投げ。座技呼吸法などを主に稽古しました。