鹿児島合気道錬成館

2012.8
2012年8月29日(水)。

「鶏頭」

庭に数本の鶏頭が咲き始めた。
赤とピンク色の中間の花の色。
その名の通りニワトリの鶏冠(とさか)に似た形と色である。
今では花が丸まっていたり、色も黄色や白色など栽培種が色々あるという。
我が家の場合、植栽したわけでなくどこからか風に運ばれてきたのか自然に根づいたもので毎年この時季になると咲いている。
鶏頭は秋の季語。
昔から多くの歌人・俳人に詠まれてきた花。
芭蕉も蕪村も子規もとりあげている秋の名句がある。
そのひとつ。
「秋風の吹きのこしてや鶏頭花」
秋が進んでいる。

本日は正面打ち一教~四教・小手返し・入り身投げ。
突き自由技などを主に稽古しました。

















2012年8月26日(日)。

「有りの実」

それを口にすることを良しとしない言葉がある。
または、それを言い換えた言葉がある。
「忌み言葉」といわれるものである。
例えば、梨が「無し」に通じる為、「有りの実」。
スルメは「擦る」「掏る」を忌み嫌って「あたりめ」。
すり鉢は「あたり鉢」などなど…。
一種の縁起担ぎといったらそれまでだが…。
さて「有りの実」。
千葉に住む実兄から、この季節になると届く。
幸水の5Lサイズ。
甘くて、果汁たっぷりで、シャリシャリと本当に美味しい。
ところで昔、長十郎という茶色の濃い小ぶりの梨、いや「有りの実」があったが今、店では全然見かけなくなった。
果物の品種改良は、より甘く、より大きく、を目指すのだろうが、時には昔食べた長十郎やリンゴの紅玉を懐かしく思う。
果物屋の店先には、秋の旬のものが並び始めた。
木々の間では、蝉から赤トンボにリレーする季節。

本日は正面打ちの各種技。一教~四教・入り身投げ・小手返し・自由技などを主に稽古しました。

















2012年8月22日(水)。

「朝の顔」

昨日の仕事の疲れを引きずりながら、朝5時20分に布団を蹴って起きる。
歯を磨く。顔を洗う。
外を眺めれば、朝顔が2輪・3輪、今日も咲いている。
夏のささやかな楽しみ。清々しい一日の始まりだ。
朝顔は、奈良時代に遣唐使が持ち帰ったという。
それからしばらくは、薬用植物として栽培されその種子は長く下剤として使われていた。
我が家の場合、肥料も与えず、水も火山灰が積もった時ぐらいにしかかけないのに毎年、毎年けなげに咲いてくれる花なのである。
これから9月いっぱいは、「朝の顔」に見送られながらの出勤である。
吹く風も、時折涼しく秋の気配―。

本日は片手取りの各種技。二教・四方投げ・入り身投げ・小手返し・隅落とし・呼吸投げ・自由技などを稽古しました。


















2012年8月19日(日)。

「護身術セミナー」

“女性のための護身術セミナー”をお願いできませんか。というお話があったのは、今年の3月だった。それから、約5カ月。
主催される方の会場予約・参加者募集などご苦労のかいあって、本日ようやく実現の運びとなった。
合気道の技を基本に、もしもの時にどう対処するか…。
参加者のご要望にもお応えしながら実技を行った。
相手と争わないのが合気道の基本であるが、万一に備える技もあって良い。
そして、何より大切なことは“その時”平常心をどのように保つかが重要となる。
普段から心の安静を養う工夫のひとつとして合気道の呼吸法も提案させていただいた。
約2時間のセミナーであったが参加された方々の何らかのお役に立てればと思う。
そして願わくば護身術の要らない社会であってほしい。

本日は基本技。正面打ち一教~四教・入り身投げ・小手返し。
片手取り内回転投げ・四方投げ・自由技などを稽古しました。


















2012年8月15日(水)。

「五・七・五の甲子園」

高校球児たちの夏の甲子園大会もいよいよ佳境を迎える。
チームの選手として選ばれ、県の代表として晴れの舞台に出場するだけでも大変な大会。
優勝までの道のりは、気の遠くなるような練習や努力を要すものだろう。
さて、この時期もうひとつの甲子園。
“俳句甲子園”も開催される。
「全国高校俳句選手権大会」が正式な名称という。
正岡子規や多くの俳人を輩出した松山で行われる。
毎年、高校生の秀作が出揃うこの大会。
昨年の優秀句は「夏草や 生き残るとは 生きること」
3.11の大震災を詠んだ句が会場で発表された時、会場は、シーンと静まり返ったという。
8月19日(俳句の日)―。
今年も若者たちの感性を競う日がやってくる。

本日は、交差取りの各種技。一教~四教・入り身投げ・四方投げ・小手返し・自由技などを稽古しました。















2012年8月12日(日)。

「空は秋」

立秋も過ぎて、暦の上では秋である。
とは言えジリジリと日差しの照りつける日もあってなかなか秋の到来とはいかないのがこの頃である。
盆の空を見上げれば、入道雲一辺倒の空から薄墨を横に流したような雲を見つける。
正岡子規の「夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く」の空。
暑い中にあっても一生懸命に稽古に励む錬成館の仲間がいる。
子供たちの送り迎えや稽古を見学される父兄の方々がいらっしゃる。
道着はたっぷりと汗を吸って稽古の分だけ心地よく重くなっていく。
真夏より少し早く乾くように感じる。
ツクツクボウシが鳴き始めている。
確実に秋は近い。

本日は、交差取りの各種技。一教~四教・小手返し・入り身投げ・四方投げ・自由技などを稽古しました。















2012年8月8日(水)。

「沈黙する言葉」

小さな頃、男の子は簡単に泣くものではない。
と、実兄や近所のお兄さん達に言われて育った。
校庭や野山で遊ぶとたまには、擦り傷や打撲もする。
痛いから泣きたいこともある。
けれどもそのたびに、堪えることを身に付けた。
オリンピックの女子卓球団体が銀メダルを取った。
直後のインタビューで“愛ちゃん”福原 愛さんに20年の卓球人生と銀メダルの思いを問われた時、彼女は下を向き、しばらく沈黙した。
が、数秒後、涙を堪えてけなげに問いに答える。
恋愛もショッピングも食事も小さな頃からずっと注目され続けてきた彼女の不自由な日々があっただろう。
卓球もスランプや、自分の技術の限界を考えることもあっただろう。
銀メダルという大きな収穫には人知れず苦悩も伴っていたと思う。
人は思いが募ると言葉を失う。
あの時だけは、堪えることはできなかった。
ティッシュが10枚ほど涙に濡れた。

本日は、両手取りの各種技。四方投げ・入り身投げ・二教・呼吸投げ・小手返し・腰投げ・自由技などを稽古しました。
















2012年8月1日(水)。

「ありがとう、の武道」

合気道には「受け」と「取り」がある。
入門したての頃は、その稽古法に戸惑うこともあった。
技を仕掛ける側が「受け」。
投げる側が「取り」。と、決めて稽古を進める。
投げたり、投げられたり。押えたり、押えられたり。
という稽古を繰り返し行うのが他の武道や格闘技と異なる。
つまり、合気道は相手あっての武道である。
投げて頂いて、「ありがとう」。
受けをとって頂いて、「ありがとう」。
「ありがとう、ありがとう」の精神は和の武道として世界中に広がっている。
相手を敬うこと。自分を高めること。礼節を大切にすること。
丈夫な身体をつくること。豊かな心を育むこと。
大人も子供も、男の人も、女の人も、外国の人も、一緒になって稽古する喜びがある。今、改めて思う。
合気道に出会えたことに、「ありがとう」。

本日は、交差取りの各種技。一教~三教・小手返し・入り身投げ・呼吸投げ・四方投げなどを稽古しました。