鹿児島合気道錬成館

2012.10
2012年10月31日(水)。

「練り合う」

秋も深まり冬へ向かっている。
道場の畳もひんやり冷たくなってきた。
夏場の稽古とは違って、いきなり身体を動かすことは怪我の元となる。
少しづつ身体の“暖気運転”をしながら稽古を進めたい。
稽古法として考えられるのが“練り合う”こと。
「受け」も「取り」も相手の技に対して簡単に投げられたり、投げたりをしない。
気結びを大事にして、じっくりと相手に負荷を掛けながら進める稽古である。
夏は“鍛”。汗をたっぷり掻いて身体を鍛える。
冬は“錬”。寒中にしっかりと心身を練り上げる。
合わせて鍛錬となる。
これから寒くなる。
道着に着替えるのも少し躊躇する。
けれども、この季節だからこそ出来る稽古がある。
それが修行の楽しみ。

本日は、肩取り面打ち呼吸投げ・小手返し。正面打ち一教~四教・入り身投げ。座技呼吸法などを主に稽古しました。






2012年10月28日(日)。

「照柿(てりがき)」

小さい頃から柿が好きだった。
遊び疲れて夕方になると近くの山の柿の木に登った。
渋柿だったが、熟柿になるとカラスと競って食べたものだった。
いま食べてもおいしいのだろうか…。
腹ペコだったからおいしかったのだろうか…。
あの夕日と熟柿の色は、子ども心にも綺麗と思った。(涎も出た)
…「そうだ。照柿という色だ。
唯一、晩秋の西日に照らされて映える熟柿の色」…。
高村 薫の「照柿」だ。
オレンジ色ではない。レッドでもない。
日本人ならではの繊細で微妙な色名は、植物や自然、歌舞伎の世界などから生まれたものが多いという。
今日は“平種なし”でも剥いてみたい。
秋の小さな楽しみ。

本日は、肩取り面打ち呼吸投げ・小手返し。
正面打ち入り身投げなどを主に稽古しました。







2012年10月24日(水)。

「ヒヨドリ」

休日。いつもよりゆっくりの朝を迎える。
窓の外から、鳥の鳴く声が聞こえる。
この時季に、目立って聞こえるのはヒヨドリか…。
ヒヨドリは「ヒーヨ」「ヒーヨ」と鳴く事から、和名が付けられたと云う説がある。
甲高い鳴き声を辿ってみると、灰色と濃い青の混じった少し大きめの鳥を見つけることができる。
ミカンなどの果実や、木の実、草の芽や、カエルやトカゲ、そして花が咲けば蜜も吸う。
なかなかの健啖家である。
ミカン農家の人に言わせると、熟した美味しい順番から突いて食べるので、やっかいな鳥との事である。
人間にない“糖度計”を備えているのだろうか…。
食欲の秋。
しっかり食べて、しっかり身体を動かしたい。
「ヒーヨ」「ヒーヨ」と鼻歌でも歌いながら。

本日は、基本技。手面打ち一教~四教・入り身投げ。
横面打ち四方投げ・小手返し・自由技などを主に稽古しました。






2012年10月21日(日)。

「釣瓶落とし」

秋の日は釣瓶(つるべ)落としと云う。
この頃は夕方6時近くともなるとあっという間に暗くなる。
ところで釣瓶。
井戸で水を汲んだ経験のない人は、分かりにくいだろうが、テレビの時代劇で井戸水を汲み上げる時の、あの桶のことである。
ロープから手を離すと一気に井戸の底まで釣瓶は落ちる。
昭和30年代、母方の実家ではまだ井戸が使われていた。
夏には、汲みあげた冷たい井戸水に、西瓜やキュウリ・トマトなどを入れて食べた想い出がある。
今はもう井戸も釣瓶もないと思うが…。
生活の有様も道具も変わっても秋の日の暮れる早さは、今も昔も変わらない。
冬至まで、昼が短く、夜は長くなる。
読書も良し。音楽も良し。映画も良し。TVも良し…。
秋の夜長をゆっくり楽しみたい。

本日は、基本稽古。正面打ち一教~四教・入り身投げ。
片手取り四方投げなどを主に稽古しました。






2012年10月17日(水)。

「そもそも」

先日、テレビのバラエティ番組を観ていたら、狂言師・野村太一郎が出演していた。
起源は定かでないというものの、およそ600年続く日本の伝統芸能。
人間国宝・野村萬の孫と、バラエティ番組とのミスマッチを思いながら観ていた。
その中で修行について述べた所に背筋が伸びた。
狂言でよく使われるという「そもそも」という科白(せりふ)の一言を稽古を初めてから一カ月間、来る日も来る日も繰り返し発声し続けたとの事。
その発声に血が出る事があるが袴で拭いながらの稽古だという。
狂言は古来より庶民派の喜劇である。
日常の笑いとペーソスから成り立っている。
しかし、演者・狂言師は日頃からどれほどの修行を重ねていることか…。
野村太一郎が、その時の番組で発した「そもそも」の一言は、通常、私たちが発する声とは全く異なったものだった。
(因みに「そもそも」を自分で発してみたら、かなり喉に負担のかかる事が解る…)
能の基本を説いた世阿弥の「風姿花伝」もかくありき。
さて、私たちの武道の「そもそも」とは何か。

本日は交差取りの各種技。一教・二教・入り身投げ・小手返し・呼吸投げ・四方投げ・腰投げ・変化技などを稽古しました。





2012年10月10日(水)。

「秋は夕暮れ」

この時季になると頭のどこかで「秋は夕暮れ」という言葉がリフレインする。
中学校の頃だったか、国語の時間に教わったものだ。
清少納言の枕草子である。
「夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに烏(からす)の、寝所(ねどころ)へ行くとて…」
あの頃、丸暗記で“言葉の音”を楽しむ程度だったが年を重ねてくると、何だかしみじみと味わいのある随筆なのである。
春はあけぼの…。夏は夜…。秋は夕暮れ…。冬はつとめて…。
平安時代の女性の静かで雅な日常。
そして現代も変わらぬ四季の移ろいへの情感は、あぁ日本人で良かったなと、ふと思うのである。
季節は巡る。それぞれの季節の楽しみがある。
昼は夏。夜は秋。の今。
体調の管理をしっかり整えて稽古に臨みたい。

本日は諸手取りの各種技。二教・入り身投げ・呼吸投げ・小手返し・腰投げ・十字投げ等を稽古しました。





2012年10月7日(日)。

「お疲れさま。少年部」

テレビ局の撮影も滞りなく終わった。
初めは照れや緊張も多少あったと思うがなかなかどうして、カメラの前でも堂々と臆することなく技を披露する子供たちに、こちらも誇らしく感じた。
放送日は近日中という事だが決まり次第、連絡して頂けるという。
皆の良い思い出になればと思う。
「お疲れさま、少年部」
そして「ありがとう、少年部」…。
感謝の気持ちに満たされた1日だった。
さて、次は11月10日(土)の錬成大会。
今年も鹿児島県下の合気会の各道場に参加して頂くようただ今、準備中である。
当日は、普段の自分たちの稽古とはまた異なる新しい発見や“気づき”が必ずあると思う。
関師範にお会いするのも楽しみである。

本日は少年部を中心にした演武と稽古風景をKKBの方に撮影して頂いた。撮影後、正面打ち一教~二教など基本技を稽古しました。


2012年10月3日(水)。

「頑張れ少年部」

錬成館の少年部は高校生まで。
小学生から始める子や中・高校生から始める子。
自転車で通ったり、父兄と一緒に通ったりと色々である。
彼ら・彼女達は、たぶん普通の子供たちと少しだけ違っていると思う。
先ず、正座の美しさ―。
背筋のピンとした、大人も惚れ惚れとする姿である。
きちんと挨拶ができる―。「こんにちは」「こんばんは」
「よろしくお願いします」「ありがとうございます」。など…。
これは生きる上の基本で大切なことでもある。
元気である―。稽古を通して夏の暑さや冬の寒さに負けない丈夫な身体と心を養っている。
「明るく、強く、礼儀正しく」をモットーにこれからも頑張って欲しい。
道場の先輩は見守っている。
10月7日(日)はテレビ局の人たちが、君たちの撮影にやってくる。
いつもの通りの姿をみんなに見せて欲しい。
―頑張れ、少年部。

本日は基本技各種。正面打ち一教~四教・入り身投げ。
片手取り四方投げなどを主に稽古しました。