鹿児島合気道錬成館

2013年2月27日(水)。

「言葉の力」

「言霊」が宿る…。
古代日本人は、言葉に霊が宿っていて、その不思議な霊の力によって、発した言葉通りの結果が現れると信じられていた。
仕事が忙しい。
勉強が身に付かない。
友人と喧嘩をしてしまった。
家庭が上手くいっていない…。
生きていると、様々な出来ごとに直面する。
そんな時は、つい愚痴をこぼしたり、言葉も汚くなってしまいがちである。
人は大変な時に真価が試されるという。
大変な時こそ言葉を綺麗に整えて周りの人と接したいものである。
かく言う自分も、知らず知らずのうちに心象を害する言葉を発しているのかも知れない。
気持ちの良い言葉を自分にも、人様にも。
マイナスの言葉よりも、プラスの言葉を。
「言霊」がある。用心。用心。

本日は、突きの各種技。一教・二教・入り身投げ・小手返し・自由技などを主に稽古しました。















2013年2月20日(水)。

「春とは、名ばかりの…」

大人になってから、しみじみと感じる歌がある。
唱歌のいくつか。
例えば、この時分になると「早春賦」。

♪春は 名のみの風の寒さや
 谷の鶯 歌は思えど
 時にあらずと 声も立てず
 時にあらずと 声も立てず

大正2年に発表されたこの歌は長野県安曇野の遅い春を唄ったものだという。
穂高の山に登ったのは、20代の夏だった。
あの山も、川も、もうすぐ本当の春がやってくる。
あと少しの寒さ。
春とは、名ばかりの今思わず口ずさんでしまう懐かしい唱歌である。

本日は、片手取りの各種技。一教・二教・四方投げ・入り身投げ・呼吸投げ・変化技などを主に稽古しました。













2013年2月17日(日)。

「雨水」

雪は雨になる。
氷は溶けて水になる。
そろそろ田畑を耕す頃…。
2月18日は二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」である。
だが、北の大地では、まだまだ大雪の便りが届く。
鹿児島でも冷たい雨の続く日々だ。
とは言うものの、街路樹の辛夷は白い花を咲かせている。
道沿いのあちこちに黄色い菜の花を見つける。
土筆が顔を出し始めた。
ウグイスがどこかで鳴いている。
冬と春が行ったり来たりするこの頃だが春の色合いが徐々に増すように感じる…。
稽古で使った身体を、のんびりと、どこかの温泉で癒してみたい。

本日は、座技一教~四教・肩取り二教。横面打ち四方投げ。
突き入り身投げなどを主に稽古しました。













2013年2月13日(水)。

「置かれた場所で…」

先日、NHKのニュース番組のなかで小柄で柔和なシスターが出演していた。
渡辺和子さんという、現在ノートルダム清心学園の理事長をなさっている方だった。
実父は、あの2・26 事件で9才だった彼女の目の前で殺害される。
大学を卒業後、翻訳をする会社に就職するが29歳の時、ノートルダム修道女会に入る。
30代半ばで大学学長に任命される。
その頃、大学の職員の方々との折り合い等で悩んだ時、ある外国の宣教師が渡してくれた短い英詩と出会う。
Bloom where Good has planted you.
神が植えたところで咲きなさい。
その詩によって心が穏やかになったという。
うつ病を患ったあと、膠原病、骨粗鬆症を経てなお現在、3つの大学で講義を行うなど精力的に活動されている。
「置かれた場所で咲きなさい」は現在もベストセラーを続けている。
さて、私は、私たちは何を咲かそうか。

本日は片手取り各種技。一教・四方投げ・入り身投げ・小手返し・呼吸投げ・自由技などを主に稽古しました。












2013年2月10日(日)。

「味覚の旅」

どこかで、人の声がする。
ここは、何処だろう。
布団の中、ぼんやりした頭で考える。
そうだ、ここは清里。
TVCMの撮影で昨日から泊まっている旅館だ。
布団から抜け出して、さっきから聞こえる声をたどる。
2階の部屋から、広い庭を見降ろすと年配らしき人達が数名。
真ん中に大きな木製の樽。
樽の外では2~3人が白菜を切っている。
樽の中には一人。切った白菜を整然と並べて塩を振っているようだ。
昨日、到着してすぐに座敷のテーブルにはどんぶりで3つ4つ「白菜漬け」が置いてあり、お好きなだけ食べてくださいと言われた。
そういえば、この旅館の名物とも聞いた。
シャキシャキと歯ごたえが良く、程良い塩加減。
その朝のご飯は本当に美味しかった。(何日か前に漬けたものだと思うが…)
30年ぐらい前の「白菜漬け」を突然思い出したのは、先日、吉野の無人販売所で買った100円のそれが同じ味と食感だったのである。(たぶん)
あの時の旅館の名前も場所も思い出すことは出来ないが、不思議と「白菜漬」と、仕事や友人とか、あの頃のいろんなことが蘇る。
「おいしい!」という味覚は突然に、時間を超えた旅を始める。

本日は、横面打ちの各種技。一教・四方投げ・小手返し・入り身投げ・呼吸投げ自由技などを行いました。











2013年2月6日(水)。

「春の知らせ」

吉野公園では、梅が咲いている。
早咲きの桜の河津桜も咲き始めた。
道路沿いの家の庭には桃色や紅色の木瓜も咲いている。
暖かくなるにつれて咲く花の一輪一輪が春を感じさせる。
この時季は、受験や就職の話題が登る頃でもある。
錬成館の仲間も高校受験や再就職に向けて頑張っている人もいる。
合気道の昇級審査も3月。
今年初めての審査である。
春へ向けて、それぞれの挑戦を心から応援したい。
冷たい北風の後には、暖かい南風が吹く。
みんなの「サクラサク」―。
めでたい春の知らせを待つ。

本日は両手取りの各種技。呼吸投げ・一教・二教・四方投げ・腰投げ・小手返し・自由技などを稽古しました。











2013年2月3日(日)。

「武道の行方」

講道館柔道の創始者、嘉納治五郎は柔道に、3つの目的を掲げた。
○勝負法:実際の試合で勝つこと、悪漢から身を守る護身術。
○体育法:運動能力を高め、健全な肉体を作ること。
○修身法:社会に適合し、社会にとって有益な人物になるための方法。
である。
昭和59年。ロス五輪の無差別級決勝で、日本の山下泰裕と決勝で対戦したエジプトのモハメド・ラシュワンは、肉離れを起こした山下の右足にあえて技をかけようとしなかった。
エジプト柔道連盟の会長は、右足を攻めろと言ったが、「それは出来ない。私には柔道家としての誇りも、アラブ人としての誇りもある」
と、試合前に話した。(後日、山下との対談で明かしている)銀メダルに終わったラシュワンは、その後ユネスコの国際フェアプレー委員会からフェアプレー賞が贈られた。
いま女子柔道家15名が監督と組織の改革を訴えている。
彼女達の声を真摯に受け止めることが、創始者の崇高な理念にもどる機会ではないだろうか。

本日は後ろ両手首取りの各種技。呼吸投げ・一教・二教・入り身投げ・自由技などを主に稽古しました。