鹿児島合気道錬成館

2013年3月31日(日)。

「八重の桜」

「助けっくれ~…」庭の方から叫び声が聞こえる。
次男の兄と、家を飛び出してあたりを見渡す。
庭の八重桜の途中に片足を挟まれた長男が逆さまにぶら下がっている。
状況がよく飲み込めない。
どうしようかと思っていたら、隣のおじさんが駆けつけて来てくれた。
兄弟二人は下から肩と腰のあたりを支えて、おじさんが木の上で挟まった足を抜く。
何とか、木から引きずり降ろしたものの、長男は「う~ん、う~ん…」と痛がっている。
病院から帰ってきた兄はギプスに松葉杖だった。
あれから40年以上経った。
あの時、何故、春の夕方、高校生が桜の木に登っていたのか。
どんな状況で木に足を挟んでしまったのか…。
父も母も亡くなった実家は、3年前解体して庭に植わっていた八重桜の所は今、駐車場になっている。
NHKの“大河ドラマ”「八重の桜」を観るのが楽しみだ。
“小河ドラマ”「八重桜の磔の刑」は思い出すたび少し滑稽で痛々しい。
高校生は今、東京のちょっと大きな会社の副社長となって、決算やら株主総会やらで忙しく働いている。らしい。
八重桜が咲いている。あの時と変わらず、綺麗に咲いている。

本日は昇級審査の後、基本技の稽古。正面打ち一教~四教・入り身投げ・小手返し。片手取り四方投げ・自由技などを主に稽古しました。








2013年3月27日(水)。

「Breakthrough」

生きるということは、大なり小なりの壁に直面する。
仕事がうまくいかない時、勉強やテスト。恋愛とか結婚とか。
その壁(問題・課題)にどう取り組んで、乗り越えて、良い方向へ進んで行くか…。
その際の強い意志、突破力が、その後の生きる糧となると思う。
ソメイヨシノは、慌ただしく咲き過ぎてゆく。
去年の夏につくられた花芽は一旦眠り、冬の寒さを経験して眠りから覚める。
春の暖かさだけでは、花は咲かないという。
「睡眠打破」には冬の寒さが必要なのだ。
3月31日(日)は、今年最初の昇級審査。
小さなブレークスル―。
睡眠打破はみんな経験した。
審査が楽しみである。

本日は、正面打ち一教~四教・入り身投げ・小手返し。
片手取り四方投げ、肩取り二教などを主に稽古しました。









2013年3月24日(日)。

「ダイジョウブ!?」

5年ぐらい前から、御世話になっている散髪屋さんがある。
店には3人のスタッフがいる。
30~40代の女性の店長と、最近入ったばかりの30代の男性。
そして、もう一人が20代と思われる若い男性。
彼は1年程前から、この店に勤めるようになった。
聴力に障害があるようだが、いつも明るく声を出して、元気にお客様と接している。
口癖は「ダイジョウブ!?」。
どんな髪型にしますか?紙に書いた幾つかの項目を彼が手で押さえる。
こちらはOK!と指で○をつくって返事する。
仕上がりはどうですか?OK!と指で返事する。
始まりから終わりまで約1時間。
ポイントポイントで「ダイジョウブ?」「ダイジョウブ!」の確認で楽しくカットは終わる。
店を出る頃は、こちらも元気になっている。
「ダイジョウブ、マイフレンド」なのだ。
時に言葉の多さは無為に響く。

本日は正面打ち一教~四教・入り身投げ・小手返し。
片手取り四方投げ・正面打ち自由技を主に稽古しました。








2013年3月20日(水)。

「はるごたつ」

暑さ寒さも彼岸まで―。
と昔から言われている。
20日は彼岸の中日。春の彼岸の頃ともなれば暖かくなるはずだが、なかなかそうとはいかず、寒かったり、暖かかったりを繰り返すのである。
「春炬燵」は、春の季語。
春になってもなかなか片付けられずに使われる炬燵のこと。
無精も相まって、我が家の炬燵も初夏の頃まで仕舞うことがない。
少し暖かい休日の午後。
炬燵に入ってのんびり本を読んだり、ウトウトと昼寝をしたり…。
テレビを観ながらビールでも飲もうかと考えたり…。
「春炬燵」は、怠け心をくすぐるのである。

本日は、正面打ち一教~四教の立ち技と座技。
正面打ち入り身投げ・小手返し・四方投げ・自由技などを稽古しました。








2013年3月13日(水)。

「咲く」

冬から春に向けて椿は「開く」「落ちる」。
冬の終わりを予感させる梅の花は「ほころぶ」そして「こぼれる」。
そして今、桜の花が「咲く」頃となった。
花の咲き方、散り方の表現にも、日本人の情緒があって、嬉しいものである。
「サクラ サク」の便りが届いている。
思わず顔が「ほころんだり」みんなの笑顔の花がパッと「咲いたり」する。
生きることは、楽しいことばかりではないが、喜ばしいことは、共にお祝いしたい。
希望に満ちたこの春。
みんなの新しい門出に、
おめでとう!を。

本日は、正面打ち一教~四教・入り身投げ・小手返し・四方投げ等、基本技を主に稽古しました。








2013年3月10日(日)。

「山桜」

あちこちの山に白っぽい花がポツン、ポツンと咲いている。
今年も山桜の季節となった。
ソメイヨシノやヒガンザクラなどの里桜と違って、その土地の山に古くから自生している逞しさに心を動かされる。
落語などでは、出っ歯を揶揄する時に
「おめェの顔を良く見てみろよ、山桜みてェな顔をしやがって…」
「なんだ、その山桜ってのは」
「ハナよりハが先に出てるってことよ」
花(鼻)より葉(歯)が先に出る山桜に引っかけた言葉遊びなのだが当の山桜にとっては迷惑なことだろう。
山桜をはじめ、今は鮮やかな紫色の岩ツツジや、薄い黄色で丸い花を咲かせる甘い香りのミツマタ、真っ白な白モクレンなどを見かける。
春はいよいよ本番となる。

本日は正面打ち一教~四教・入り身投げ・小手返し・片手取り内回転投げ・隅落とし・自由技などを稽古しました。







2013年3月6日(水)。

「空を見る」

朝起きると目が痒い。
顔を洗っても、痒い。
目薬を点せば少しは痒みも引くが…。
2年ぐらい前から、この時季になると、
目が痒い。クシャミが出る。鼻水も出る。
今年は、スギやヒノキの花粉に加えて、黄砂、PM2.5そして桜島の降灰のせいか、いつもの年より症状が重いかも知れない。
春霞と言えば、主に霧や靄(もや)によって遠くの景色が見えにくくなることだが、この頃は大気汚染の心配もあって風流とはなかなかいかない。
しばらくの辛抱となりそうだ。
晴れた日は、空を見上げて、「まぁ、今日も一日頑張ってみるか」と家を出る。
古今和歌集の「春霞 たなびく山の桜花 見れどもあかぬ 君にもあるかな」春霞のなかに見える山桜に重ねた恋の歌もまた、この季節ならではのもの。

本日は、後ろ両手取りと突きの各種技。一教~四教・入り身投げ・・自由技などを主に稽古しました。







2013年3月3日(日)。

「旅立ち」

春、3月は旅立ちの時である。
錬成館の少年部のみんなも、小学校から中学校へ。
中学校から高校へと進む生徒もいる。
この数年間を振り返れば、幾つかの技を覚え、挨拶も大人よりも大きい声で、こちらの方が教えられることが多い。
明るく、逞しく成長する子ども達に私たちの武道が、これからも手助けになればと願う。
一方、大人も職場や勤務先の異動を控えている人もいるだろう。
慣れ親しんだ場所から、新しい環境へ動くことは多少の不安と希望の重なり合った想いもあると思う。
3月5日は啓蟄。
寒い冬から、暖かな世界へ。
小さな生き物たちも旅立つ頃である。
それぞれの旅立ちに、良きことの多いことを祈る。
Bon Voyage !
よい旅を!

本日は、突き小手返し・入り身投げ・一教・二教。
肩取り二教・自由技などを主に稽古しました。